私見的お盆の学び

2018年7月19日

「今年の暑さは異常!!!!!」

毎年聞いているいるように感じるこのフレーズ・・・

若干聞き飽きてきたこのフレーズ・・・

しかしながら、言わずにはいられないこのフレーズ・・・

情報番組などでは、熱中症への注意喚起が毎日のように行われています。

風邪のような症状だと思ったら熱中症だったということもあるらしいので、皆様どうかお気をつけください。

 

さて、まもなくお盆の季節となりました。

本日は、日蓮聖人の御遺文『盂蘭盆御書』の一節をご紹介させて頂きます。

「悪の中の大悪は、我が身にその苦を受くるのみならず、子と孫と末七代までもかかり候いけるなり。善の中の大善もまたまたかくのごとし。目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身仏になるのみならず、父母仏になり給う。上七代下七代、上無量生下無量生の父母等存外に仏と成り給う。」

この書は、お盆に供養品を賜った方への返礼に添えられたお手紙で、日蓮聖人のお弟子様、治部房日位上人の祖母に宛てられたものです。

現代語訳としては、

「悪の中の大悪は、自分自身にその苦を受けるだけでなく、子や孫だけでなく七代先まで受けることになる。それとは逆に、善の中の大善も同じである。目連尊者(お釈迦様のお弟子様)が法華経を信じることで積まれた功徳は、自分自身が成仏するだけでなく、父母もまた成仏できるのである。そればかりか、無量の父母、先祖、子孫が成仏できることに繋がるのである」

 

私は、ついつい『点』で物事を考えてしまいます。

「今を生きよう」

「今をどう生きるか」

 

どことなくカッコよく聞こえる言葉たちですが、その『今』は過去があるからのものであり、未来に繋がる『今』です。

「今を生きる」

という言葉は、そのまま受け止めてしまうと『点』で物事を考えるという意味に聞こえてしまいがちですが、『線』で物事を考える重要性を伝えている気がします。

『命』という1つの『点』も、目を凝らせばそこに繋がる『線』が必ずあるはず。

そんな見えにくい『線』を感じることができた時、自然と感謝が生まれる。

お盆は、そんな行事だと思います。