『お寺で考える終活』

2019年2月23日

当山では、3月20日(水)午後2時より、春季彼岸施餓鬼法要のお勤めがございます。

法要では、お申込み頂いたお塔婆を建立し、ご先祖様の供養を致します。

 

法要終了後、タイトルにもなっております『お寺で考える終活』を開催いたします。

『終活』とは? と聞かれると、

「誰しも迎える最期の時に備えて、元気なうちに色々と準備をしておくこと」

このような認識が、一般的であるかと思います。

現実的な問題も多々ある中で、そのことに向き合っていくことは、とても大切なことであると思いますし、そのことについて、お寺でも何か出来ないかと考えたことが、今回の企画のきっかけでもあります。

しかし、上記の理由だけではなく、今一度『死生観』というものを見直すきっかけになればとの思いがあります。

『死生観』・・・生きること、死ぬことに対する考え方

『死生観』は様々です。

特に日本には信教の自由があるので、生死に対する考え方も多種多様であるかもしれません。

 

では、『死生観』を仏教というフィルターを通して見ると、どのように見えるのでしょうか?

それを示す言葉に『生死一如』というものがあります。

字の如く、『生きること』と『死ぬこと』は表裏一体であり、切り離して考える必要はないということです。

『生』があるから、『死』があるわけで、『死』があるから『生』がある。

自分自身も必ず『死』を迎えるという事実。

その事実に目を向けていくことが、『生』の問題を解決していくことに繋がると受け止めています。

 

人は、『死』というものが現実に目の前に現れた時、

「自分の人生の意味を問う」

なんてことを言います。

そんな問いかけの答えは、自分自身の『死生観』が握っています。

『死生観』の醸成は、仏教に限らず、宗教にとっての大きな役割であろうと思います。

 

この度開催致します『お寺で考える終活』ではエンディングノートとお葬儀についてのお話を賜ります。

主に現実的な問題に対する内容になりますが、上記でお話しさせて頂いた『死生観』というものについて、改めてお考え頂ける機会となれば、嬉しく思います。

 

●『お寺で考える終活』

・3月20日(水)春季彼岸施餓鬼法要終了後  午後3時20分頃より(40分から60分程度)

・内容 『エンディングノートとお葬儀のこと』

・参加費 無料

※どなたでもご参加頂けます。お申込みも特に必要ありませんので、お気軽にご参加下さい。

※『お寺で考える終活』終了後、仏事に関するご相談のご希望があれば、お受けさせて頂きます。 

※ご不明な点は、お気軽にお尋ねください。

電話 072−422−7755